Mekong Jewel

メコン・ジュエル号 メコン・ジュエル号 メコン・ジュエル号は、2020年1月にデビューしたメコン川の最新鋭豪華客船です。 全室スイートのスーパーシップには、メインダイニングともう1つデッキに屋外のダイニングがあります。 この船はメコン・ナビゲーター号の後継船、持続可能で環境に優しい素材で建造されています。プール、スパ/サウナ、ジム、ヘアサロン、ネイルサロン、2つのラウンジ、ライブラリと充実の設備でベトナム、カンボジアの川旅を贅沢にお過ごしいただけます。 シップデータ 運行河川 メコン川 全長 79.8m 幅 12.8m 乗客数 68名 スタッフ数 51名 デッキプラン フロアプラン

新型コロナウイルス対応のQ&A

新型コロナウイルスに関するQ&A ユニワールドに安心してご予約いただく為に、これまでにお客様から届いた質問をまとめました。海外旅行を再開するにあたって多くの疑問を抱えておられると感じています。 皆様に最新の情報を提供するため、定期的にこの情報を更新します。 2023年からは各国の入国条件を満たせばクルーズ/ツアーにご参加いただけます。 クルーズ乗船前の新型コロナウイルスについての質問 ユニワールドのクルーズに参加するには、新型コロナウイルスワクチンを接種している必要がありますか? 2023年のクルーズへご参加されるお客様は、ご予約のコース(川、陸路、電車で立ち寄る)の各国の入国条件を満たせば、クルーズへご参加いただけます。 寄港予定の国の入国制限を教えてください。 各国の政府、航空会社などの条件も満たす必要があり、弊社の上記の条件と異なる場合がある事をご了承下さい。 ユニワールドHPの「Travel Requirements」で各国の入国制限をご確認いただけます。それらの入国条件に従ってください。 Travel Requirementsのページをご利用いただく際、次の情報を入力してください。 パスポート発行国、在住国(出発する国)、目的地(国)、ワクチン接種済みであるかどうかをYesにしてください。航空会社についても詳細をご確認ください。 ワクチンを接種している事をどのように証明できますか? 乗船前にワクチン接種証明書の原本の提出をお願いします。最終接種が乗船2週間前であることが必要です。 旅行中、寄港する国、都市や観光地で証明書の提示が求められます。万が一紛失した時のために、書面での証明書の写真を撮るかPDFコピーを携帯やパソコンに保存し、デジタル証明書がある場合は全て持参する事をお勧めします。 各国の政府、航空会社などの条件も満たす必要があり、弊社の上記の条件と異なることもありますことをご了承ください。ユニワールドの「Travel Requirements」を含め、各国の入国制限を確認いできるサイトがあります。 乗船前、乗船中、乗船後のPCR検査が必要とされる場合、ユニワールド社はその手配を手伝ってくれますか? 乗船する前の必要な検査はお客様の責任となります。 クルーズ中に寄港する国がPCR検査を要求する場合、ユニワールドが船内での検査を手配し費用を負担します。 お客様が帰国するために必要なPCR検査の手配は、寄港地での観光の影響を最小限に抑えるためスタッフがサポートしますが、費用は自己負担になります。 旅行先の国で必要な検査と入国条件の確認は、お客様の責任となります。 情報/条件を確認するためには、各国の公式ウエブサイトや、ユニワールドのホームページ「Travel Requirements」をご確認ください。 旅の最中に乗船客が病気(感染したら)になったらどのように対応しますか? ユニワールドの旅の最中に病気(感染したら)になった場合、そのつど判断しますが、各地の地元政府の保険衛生当局の指示に従ってクルーズ継続が可能かどうかを判断します。 検査や隔離が必要な場合は手配をお手伝いし、最終的に帰国するフライトに搭乗できるまでサポートします。 このような状況をカバーする海外旅行保険に加入されることを強くお勧めします。 クルーズで寄港予定の地域が、クルーズスタート日になっても規制がある場合はどうなりますか? 事前にお客様に連絡し予定の変更をお手伝いします。現在の状況では各国の入国条件が頻繁に変更する可能性があります。 出発前にお客様ご自身でも寄港国の条件を確認し、理解する事が重要です。 ユニワールドホームページの「TravelRequirements」をはじめ各国の公式サイト等、様々な情報源がありますので必ずご確認ください。 ワクチンと検査以外に、旅行前はどのような手順が必要ですか? 旅行前にはできる限り周囲とソーシャルディスタンスを取り、ご自身の国の衛生管理手順を守るようお願いします。ユニワールドの渡航申告書のご記入も乗船前にお願いします。 トラベルコーポレションとユニワールドは財務的に健全ですか? ユニワールドはザ・トラベル・コーポレションのメンバーであることを誇りに思っております。100年以上の経験を積み重ねてきた家族経営の会社です。 そのお蔭で、パンデミックによって引き起こされた困難下でも弊社は財務的に健全性を保つ事ができました。 クルーズ中の質問 船内ではどのような衛生・安全のプロトコール(規定)を守る必要がありますか? お客様には船内に表示されているプロトコール及びクルーのリクエストにご協力頂きますようお願いします。 新型コロナウィルスの拡大下でのプロトコールは、以下に限らず*次の通りです。 パブリックスペースに入る前、観光後に船に戻って乗船する前、お食事前には手指の消毒にご協力ください。 船内では非接触型の機器でお支払いができるように準備しております。クレジットカードのお支払いでは、PINナンバー入力後に毎回消毒をいたします。 注意:現在のプロトコールはお客様とクルーの安全確保に最善であると信じておりますが、世界各国の新型コロナへの対応を注視し、それに応じて最善のプロトコールに改善して参ります。 *ヨーロッパでユニワールドが所有運航する船と他国の船とでは、衛生・安全のプロトコールが異なる事がありますが、ユニワールドの所有船でなくても非常に高い基準の衛生と安全管理のプロトコールに従っています。 クルーズ中、船内でマスクを着用する必要がありますか? 船内の公共エリア、廊下、ロビーや社会的距離が保てない場所では、お客様にマスクの着用をお勧めしますが、着用は任意です。 寄港地では、お客様もクルーも各地のガイドラインに従うようお願いします。場所によっては、FFP2、N95/99、KN95など呼吸器防護規格のマスク着用が必要です。 個人用防護具(マスクや手袋等)と消毒剤をご持参ください。 観光バスの中でマスクを着用する必要はありますか? 観光バスで移動中は、各実地隊の規則に従い場合によってはマスク着用をお願いします。 船内の除菌や衛生管理が行き届いていることは、どのように確認できますか? ハウスキーピングのスタッフが終日、公共の場の手すりやドアハンドルなど、手が触れる箇所を除菌します。  

ユニワールドはオールインクルーシブ

ポートチャージ以外全てが料金に含まれております お食事・お飲み物 クルーズ中の船内の全てのお食事。新鮮で高品質の食材で調理します キャプテン主催のウェルカム&フェアウエル・レセプション ウエルカム&フェアウエル・ガラ・ディナー クルーズ中の船内でのお飲み物。上質なワイン、ビール、スピリッツ、ソフトドリンク、スペシャルティーコーヒー&紅茶、ミネラルウォーター クルーズ&レール:寝台列車泊中の全お食事 ホテル泊が含まれる場合は、ホテルでの朝食のみ 観光 毎日複数の観光から選べます。専門知識豊かな現地の英語ガイドがご案内します。“レッツゴー”&“村の1日”ガイド付き観光など 観光はすべて最先端の「Quietvox」観光用イヤホン・システム使用 自転車とノルディックスティックの無料貸し出し 宿泊 際立って美しく贅沢な船の川に面したお部屋 全室に豪華な装飾と英国Savoire社の職人手作りベッド、織り目の詰んだ100%エジプト綿のリネン、ヨーロッパ製の羽毛布団、選べる枕をご用意 無料のインターネットとWi-Fi 設備 体験 航行する国:日程参照 UNESCO 世界遺産:日程参照 船内ステージで、地元のエンターテインメント 「シグネチャー講演」を含む豊かな文化体験 経験豊かなクルーズマネージャーの対応 乗船日と下船日の指定された時間帯は無料空港送迎 (送迎条件ご参照) 船内のチップは含む。(クルー、クルーズ&ツアーマネージャー) 夏の限定出発日は、コノシュア(愛好家)コレクション特別観光付き

BS 朝日 「世界の船旅」ユニワールドのヨーロッパの大河の旅 再放送のご案内

  ブティック・リバークルーズ・ユニワールド 「新造リバークルーズ船! SS マリア・テレサ号で巡る ヨーロッパ大河の旅~ライン・マイン・ドナウ~」 2022 年 6 月 4 日(土)午前 09:30~09:55 ブティック・リバークルーズ「ユニワールド」 SS マリア・テレサ号の魅力は、宮殿のような豪華さとサービスの素晴らしさ。 ベッドは職人手作り、調度品や美術品などの内装もオーナー自ら選んだこだわりの装い。 お客様のどんなリクエストにも応えることがモットー。きめ細やかで心のこもったサービスが、豪華な船の旅をさらに上質なものにしてくれます。

リバークルーズがベストチョイス

リバークルーズはなぜベストな選択なのか? リバークルーズは、伝統的なクルーズに加えて内陸の旅も楽しめるのが魅力です。活気あふれる都会から隠れた宝石のような村まで、一度の荷ほどきで幾つもの寄港地に立ち寄り観光します。 航行中は、途切れることなく流れる風景を窓から眺める事ができ、船に居ながらにして訪れる国の雰囲気に浸かる事ができます。 クルーズならば、間違いなくリバークルーズがベストの選択です。そして、最もラグジュアリーで最高のリバークルーズはユニワールドです。   ーリバークルーズの利点ー 船が小さいほど少ない定員 ユニワールドの乗客定員は、最大でもたった120名です。少人数の船ならではのアットホームな雰囲気と、最高レベルのサービスを提供いたします。お客様2、3名に1名のスタッフで皆様をお迎えいたします。 最も安全なクルーズ リバークルーズは内陸部を移動します。川岸に近い為、必要に応じていつでも船を止めて下船する事ができます。 街を味わい尽くす オーシャンクルーズとは異なり、リバークルーズでは寄港する街の中心部に停泊する事が多く、船から徒歩で街の観光を楽しむ事ができます。 風景を楽しめる部屋 リバークルーズ船の部屋は全て外向きのため、部屋から川沿いの風景を楽しむ事ができます。次の訪問地まで、刻々と変化する風景をゆっくりご覧ください 乗船時、行列や混み合う事はありません オーシャンクルーズでは乗下船時は混雑して待たされる事が多いですが、リバークルーズは少人数のため待つ事はありません。観光においても、人気の博物館や名所旧跡のツアーに長い列に並ぶ事なく入場できるようガイドがご案内します。 新鮮な食材 船での5つ星の料理は「農園からお客様の席まで」を信条に、各寄港地で仕入れた最も新鮮な食材を用いて調理し提供致します。

クイーンイザベル

階層:客室3層+最上階サンデッキ、エレベーター(1F-3F) 4F:サンデッキ    スイミングプール 3F:アッパーデッキ  客室/スイート、ジュニアスイート              アウトサイドバーエリア、メインラウンジ、バー、レセプション 2F:メインデッキ    客室/カテゴリー1               アウトサイドダイニングエリア、レストラン、カフェ&ティーステーション 1F:ロワーデッキ   客室/カテゴリー2&3               フィットネスセンター、セレニティーリバースパ フロントは24時間オープン、パブリック・エリアではWi-Fiが使い放題、無料でご利用いただけます。 データ足りてない?

ブルゴーニュとプロバンス

神奈川県 M.H様、K.N様 シャロン・シュル・ソーヌのワイナリーで試飲しました。 1000円で何種類ものワインが試飲でき、中には高級ワインもありました。 お土産にワインのテイスティングカップも頂けました。 色々な味を楽しめてオススメです! 英語も話せず、女性二人旅で最初は不安でしたが、クルーやスタッフの方は皆親切でした。 何より、クルーズで一緒になった方たちと仲良くなれたことが、一番の思い出になりました。 また、食事はどれも美味しく、船舶なのでお酒を飲んでもすぐに休むことができました。本当に楽ですよ! 英語が不安な方でも充分に楽しめます

ラインの古城を望む

ライン川クルーズ編 兵庫県 S.N様 6月16日(土) この旅行の出発日  朝早く西宮市の自宅を出発して、関西空港よりKLM航空のアムステルダム行に搭乗してオランダ向かった。機内はほぼ満席であったが順調に飛行して、現地時間の午後3時過ぎに到着した。空港からホテルに向う時、ホテルを間違えて別のホテルに行ってしまい困ったことになったが、ホテルの人が探してくれて事なきを得た。ここでこれから同行する従姉妹のNさん親子と出会い、これから7月2日まで楽しい旅をすることになる。 まず、6月17日から8日間は私達夫婦とNさん親子と四人でオランダのアムステルダム港をユニワールド社の新鋭クルーズ船S.Sアントアネット号に乗船して、スイスのバーゼル港に向うことになる。時期は初夏で山々は緑にあふれ、ライン河はアルプス山地の雪解けで川幅いっぱいに水を湛えて流れていた。 リバークルーズは2003年秋のローヌ河クルーズ以来である。ヨーロッパの河を利用しての観光旅行の利点はこのローヌ河クルーズの時に体験し好感を持っていた。まず、各船室がゆったりした二人部屋で、大きなバッグの荷物が自室に収容できる。シャワーなど水回りが整っている。それに最高は食事が広いレストランでゆったりと味わえることは満足である。外洋クルーズ船のように3000人を超える乗客数と異なり、船上生活において慌ただしさがない。それに河を遡上したり、下ったりしている船は揺れることが殆んどない。また、川沿いにある観光名所には船を泊めて、徒歩やバスを利用してゆったりと見学や買い物をすることができるので便利であった。 さて、S.Sアントアネット号は長さ135mで客室を80室もつ新造船であった。乗客の皆さんの多くはUSAの方が大半で、あと、カナダ、メキシコ、オーストラリアなどの人がいた。東アジアの人は私たち日本人4人と、香港の方が2人いるだけであったが、食堂など一同が集まるところでは老夫婦の方々が多く、和気あいあいの雰囲気があり食事を楽しく過ごすことができた。 船内の生活は夕食後各船室に配布される船内新聞(デイリー・プログラム)に記載されているスケジュールにより全てがとり行われるのである。船の運航スケジュール、食堂、サロン、バー、スパ、プールの開閉時間、船内の催し物の時間、観光地の見学スケジュール、オプションツアーの種類や参加要領などである。ただ全てが英文であるために、よく理解できない部分が度々出てくるが、乗船昇降口にある受付、案内所で尋ねたり、また、その近くにトラベルデスクもあり詳しく説明してくれる。それにオプションツアーなどはサロンで説明会も行われる。 さて、今回、ライン河クルーズを選んだのは何と言ってもヨーロッパ大陸で一、二を争う大河であり、古来よりこの大陸の中心を横断する大動脈で、多くの人々が利用した歴史が刻みこまれている。河口からスイスのバーゼル間は1880kmと言われているが、ドイツの新幹線ICEでバーゼルとアムステルダム間は6時間30分で運行されているが、この船は8日かけてじっくりとライン河を遡り、SS・アントワネット号の生活を充分に楽しむことができた。 6月17日(日)  クルーズ船第一日  午後からアムステルダム港オスト・ロイデルガーデ乗船場で始まった。ここには数隻のリバー・クルーズ船が係留されていて、すでに多くの乗下船客が集まっていた。乗船時間に少し早目であったが船のタラップを上がり乗船手続きを済ませる。その後、船内で昼食をして、サロンで休憩しているうちに乗客は次第に集まり、船の係員や幹部職員による挨拶や乗船についての注意事項、救難時の説明や実演が行われた。その後に各自の船室に案内された。午後七時からレストランで夕食が始まるころにはアントワネット号はすべるように港を出港しアムステルダム・ライン河運河を走っていた。  6月の日の入りは遅く、整備された幅広い運河は両岸に背の高い樹木が植樹されている、所どころオランダ特有の風車小屋があり素晴らしい景観を見せてくれた。その後、夕日が沈むころにはライン河と運河の水位差を調整する閘門(ドック)を経て船はライン河本流へ入った。 6月18日(月)  クルーズ第二日   目が覚めるとライン河両岸に工場と思われる大きな建物がみられる。時には原子力発電所を思わせる特有の形をした煙突が何ヵ所で見られた。これは船がドイツ最大の工業地であるルール地方に差し掛かっているのだと思った。 昼近くに河口から355km遡った所にあるケルンに到着した。昼食後、バスに分乗してケルン大聖堂観光に出発した。乗客は数班に分かれてガイドさんの説明を聞きながら大聖堂の内外を見学する。その後は夕刻まで解散になり各自で目抜きの商店街や周囲の観光施設を自由に見学しバスで船に帰った。夕食時にレストランでは船長主催のウエルカムデナーが盛大に行われた。 6月19日(火)  クルーズ第三日  朝が明けカーテンを開けると船は雪解けの水を満面にたたえたライン河を音もなく遡上していた。川幅は広く両岸に牧場と田園それに小さい集落に大きい都市が次々と入れ替わっていく。また、河にある上下の航路には絶えず貨物を積んだ大型貨物船やクルーズ船がすれ違う、ここはドイツの交通の大動脈だと感じた。 朝食後に船はコブレンツに到着した。この町はライン河に西からモーゼル河が合流するところで、合流点には「ドイツの角」(ドイッチェス・エック)という砂州が公園に整備され多くの人々が集まるところである。コブレンツの旧市街地は大変魅力的な街でロマンチックな街路に長い歴史を秘めた広場と教会の建物を各班に分かれて説明を受ける。  その後、ライン河畔のロープーウエイ乗場へ行き、この川を横切って対岸の台地上にあるエーレンブライトシュタイン要塞に向かい見学する。ここでモーゼル河に沿って隣国フランスの軍勢がいく世紀にわたりドイツに侵入し壮絶な争いをした歴史を知ることができた。  その後、船に帰り昼食後オプションツアーに参加し、バスに分乗してマルクブルグ城の見学に出発した。このライン河は古来より交通の大動脈であったので,この河の支配権をえるために各所に城塞や関所が築かれる中で、マルグブルグ城は今に伝わっている城の中で保存状況が良いものとされている。ライン河の中流域では両岸が切り立った台地状の地形になっている、その台地の上部に堅牢な城が築かれている。城内は保存状態もよく日本の漆喰と木造の城とは違い狭く岩石つくりで頑丈である。 この後、我々がオプションツアーに出かけている間に船は出航して少し上流のブラウバッハに到着していたので、バスで後を追いアントアネット号に合流した。 6月20日(水)  クルーズ船第四日   船はこれからライン河めぐりの中で風景が最も美しいといわれるライン渓谷を航行する。ライン地溝帯と呼ばれ両岸が切り立った崖になり、その上部が台地上になっている地形で、崖の緩やかな所にはブドウ畑が広がってこのあたりはドイツワインの産地である。また、途中にはローレライの歌で知られる名所旧跡がある。他に両岸の至る所に昔の諸侯の城や館が点在している。あい憎くこの日は小雨が降ったりやんだりで船室からの眺望であった。  昼過ぎに船は河口から500kmのリューデスハイムに到着した。この町はライン河に沿ってできた細長い町で、バスに分乗して町に出かけた。多くの人々が来るところ「つぐみ横町」(ドロッツセルグラセ)は有名で年間300万人の観光客が訪れる。 特に日本人の間によく知られ、ワインの試飲がレストランでできることで喜ばれている。町並には土産物屋とレストランが多く、この町のレストラン(夜はワインバーになる)ではバンドのライブ演奏が昼夜問わず聞けることが、つぐみ(鳥)の賑やかなさえずりとなり名物になったのでは? 私たちが町を散歩しているときにレストランの店頭で、なぜかロシア兵の服装をした数人がロシア民謡演奏してカリンカ等を歌たっていた。あと、船まで散歩がてら歩いて帰り、この後の観光予定はなく、ゆったりと自室でくつろいだ。 6月21日(木)  クルーズ船第五日   船はマインツ、ウオルムスを経てシュパイヤーに向かう。ライン河の中流を経て上流に差し掛かる河の両岸にあった台地の崖はなくなり、平野の向こうに、そう高くない山々が見えるようになってくる。シュパイヤーは古い歴史を持ち、古代ローマ人がドイツに侵入したころに建造したバシリカ様式の建物が、今はシュパイヤー大聖堂として世界最大のロマネスク様式の建築物となり世界遺産に指定されている。ここを見学した後に、午後は城下町であり、有名な大学都市であるハイデルベルグ観光へバスに分乗して出かけた。  この町は1997年に訪れたことがあるが、市内を流れるネッカー河を挟んで広がる市街地のなかで南岸の旧市街地には14世紀に創立されたハイデルベルグ大学があり、その背後にある城郭はドイツの有力諸侯であったファルツ選挙侯が築いたものである。この城では多くの日本人旅行者と出会い久しぶりに日本語の会話を楽しんだ。城の展望台からネッカー河に架かる古風のカール・テオドール橋や両岸の重厚な石造りの市街地の眺めていると古い歴史が感じられる。この日も観光客が多く市内は賑やかであった。  その後、船に帰ると楽しい夕食が待っていた。食事の時はいつも四人が座るテーブルはほぼ同じになるので、テーブル担当給仕の几帳面なニックさんとは仲良くなり、何かと気配りをしてサービスをしてくれた。それにもう一人、この船のレストラン部長フランコ・ビンセントさんもよく このテーブルに来てくれて懇意になり、毎夕食時には味は別にして、日本食の特別メニューを一品サービスすることに気を使ってくれたことは嬉しいことだった。 6月22日(金)  クルーズ船第六日   ライン河はドイツ・フランス国境を流れている。船はドイツ側のケールに停泊したが、観光の目的地は車で5~6分のフランス側のストラスブールである。この町はアルザス地方にあり、年末には盛大なクリスマス市が開かれることで知られている。 ケールからバスに分乗してストラスブール市内に入り、市内観光はこの町を取り巻く運河に沿って観光船に乗って始まった。ここはヨーロッパ大陸の中心に当たり、ライン河に沿う南北の道、それにフランスのパリとドイツのミューヘン、それにオーストリアのウイーンを結ぶ東西の道の十字路に当たり、古くから物資や人の流通と商業の盛んな土地として栄えていた。この町の中心には今も当時の大商人の多く館がのこっている。この人々がギルドをつくり、その財力でストラスブール大聖堂の建設を支えたことは知られている。  また、この運河の整備もその当時に建設されている。さらに現在はEU(ヨーロッパ連合)の中心地としてヨーロッパ連合議会の議事堂が運河沿いに建設され目を見張る威容を示している。しかしこの町の観光の中心はストラスブール大聖堂である。観光船から上陸して寺院内外を詳しくガイドさんが案内してくれた。 昼食には船に戻り、午後はドイツ側の黒森(シュワルツワルト)と呼ばれている地方へオプションツアーで出かける。この黒森東斜面にはヨーロッパのもう一つの大河であるドナウ河の源流にあたる山地で古くから開けた地域である。この地域の人々の生活の一端を見学するためバスで出かけた。ドイツでは古いなだらかな山脈のことを「森」と呼んでいる。例えば「ボヘミアの森」や「チューリンゲンの森」もその類である。 ケールの東にあるオッフェンブルグを東に進むと次第に山が近くになり、なだらかな上り坂になってくる、この地方では古くから木工製造が盛んで、これに精密機械を組み合わせた鳩時計作りが行われた。バスはまず、時計の製造・販売所を訪れ職人さんの製造実演を見学した。  ここでちょっと質問!時計には小窓からかわいいカッコウが顔を出すのになぜ、鳩時計というのだろ? 店の二階ではこの地方の特産品でもあるブラックフォーレスト チェーリーケーキの試食やショッピングが行われた。 この後、黒森地方の「民家ミュージアム」を見学する。これはこの地方の民家を各年代ごとに再現したもので、ほとんどが農牧業の家であるが、古くは1590年頃の民家から1870年頃にかけて家の形も様々なものが再現されている。その時代の生活様式が展示され中には実演や実習が行われ子供たちの教育の場として使われているようだ。シュワルツワルトは古くからブナ林が多く緑豊かな山地であったので、山がいつも暗く黒森と言われたようだ。  このツアーで思ったことは、ここは山地であるが鉄道や道路も整備されているし、今は多くの町村や小さい地方都市も開けている。しかし、今もなお、ここには古い伝統ある山村の歴史を持ち続ける日本の里山文化地のようなものが感じられた。 6月23日(土)  クルーズ船第七日   船はケールより少し上流のブライザッハに停泊した。今日はアルザス地方の白ワイン産地の中心コルマールをはじめ、中世の面影を持つ歴史と食べ物の町リクヴィールをほぼ一日かけてバスで出かけることになった。 ドイツ側のブライザッハを出発してライン河の長い橋を渡り西へ10kmほど行くとフランスのコルマールの市街地が見えてくる。この町は広い平野の真ん中に有るが、西の方には低いなだらかな山地がある。これがヴォーシュ山脈でアルザス白ワインの産地である。この山麓に沿って北はマルレンアイム(ストラスブールの西)からタン(ミュルーズの西)までを「アルザス・ワイン街道」と呼ばれてコルマールはその中央に位置してワイン醸造が盛んで、近くのライン河の港から白ワインが積み出されている。 バスが市内に入るとドイツ風のコロンバーズと呼ばれる木骨組み家屋が多くみられ、(ストラスブールの商人の屋敷にも見られた)それらを狭い運河が町を取り巻いている風景は小ヴェネチアと呼ばれている。この運河を小舟に乗り観光することもできる。その他に民家の屋根に時にはコウノトリの巣が見えるので「コウノトリの里」とも言われている。 午前中にコルマールの市内観光を終わり、これからワィン街道を北北西に10kmほど山の方へ進むと、中世の風情を漂わせる町リクーヴュルに到着した。町の入り口には高い塔を持つ城門があり、町全体が城壁に囲まれている。この町は「ワイン街道の真珠」と呼ばれ、いつも多くの観光客であふれている。 アルザス地方はドイツ・フランス国境にあり、昔から自然の交流があったが、また、交易の主要路に当たっているために両者の激しい戦いの歴史の場でもあった。その度に「最後の授業」のように国語が替わった話は有名である。ただ、このリクーヴュルはその戦火に曝されず、古い町並みや建物を残している町である。この周囲は山地に近く町の周辺はブドウ畑が一面に広がり、アルサスワインの主要生産地でもある。  バスを降りて城壁内にいると、まず、多くの観光客がいるのに驚く。古い町並みはゆるやかに上り、両側におしゃれな店が数多く並んでいた。町並みはほぼまっすぐで20分ほどでドルデータワーという古風の高い塔でこの町並みの終わりである。この町は食事が美味しいのでも知られており、昼食は各自で摂ることになっていた。朝からかなり長い時間が経っていたのでドルデータワーを下った辺りで小さな食堂に入った。タルトフランペ(アルザス風ピザ)やシュークルート(酢キャベツとソーセイジ)など土地の料理があるようだが、この時点ではその知識はなかったのは残念!この後、バスはブライザッハの船に帰った。  今日はレストランで船長主催のフェアウエール・デイナー・パーテイが行われた。食べ物も豪華で賑やかな会場に、船の乗組員全員の働きに感謝して、各乗組員の職場ごとに全員が紹介され拍手が送られた。また、テーブル担当のニックさんやフランコ・ ビンセントさんを、このテーブルに来てもらってお世話になったお礼を言った。  明日はここから少し北にあるスイスのバーゼル港に着きこのクルーズは最後になる予定であったが、なぜか、ライン河の水位が異常に上昇しているため、このブライザッハからバスで一時間ほどかけてバーゼル空港やスイス国鉄中央駅に行くことになった。 6月24日(日)  クルーズ船第八日   朝に目を覚ましカーテンを開けると、やはり昨夜と同じブライザッハであった、レストランでいつもの朝食をとり、決められていた八時過ぎにはバスに乗車してスイスのバーゼル駅へ出発した。最後はあっけない別れになってしまった。これから以降は旅行の第二幕であるスイスのグリンデンワルトに六日滞在してユングフラウ・ヨッホに至りライン河上流の水源を極めたあと、グリンデンワルト周辺をトレッキングした後、ルッツェルンを経由してチューリッヒで二日滞在後に、アムステルダム経由で帰国することになる。 スイス・アルプス編 スイス旅行の初日はドイツのブライザッハから始まった。6月24日朝8時過ぎにクルーズ船SSアントワネット号に別れをつげて、バスはスイス・バーゼル市のバーゼル国際空港に向かう人とバーゼル中央駅に行く人を30人ばかりを乗せてライン河に沿って出発した。ブライザッハとバーゼル間は約60kmぐらいで朝の通勤時間であったが道路の混雑もなく先に空港に寄ってから、10時前にはスイス国鉄バーゼル中央駅に到着した。 ここからは船に代って鉄道を利用するので私たちはスイス鉄道のスイス・パス8日間とユングフラウ・パス6日間を用意した。この二種類の鉄道パスを利用することでスイスの国鉄とユングフラウ鉄道の路線のみならず、スイスの主要都市の市電・バスやインターラーケン・グリンデンワルト周辺の登山鉄道・ロープーウェイと路線バスは勿論、湖の観光船にも使用できたのでこれをフルに活用して、グリンデンワルト滞在中の一週間は天気が良ければユングフラウ山塊の周辺をトレッキングして廻ろうと思い、天候の悪い日はインターラーケンやベルンそれにピールなど都市の観光地やブリエンツ湖の遊覧船、さらにスイス時計とスイスチーズのメッカであるジュラ地方のラ・ショウド=フォンやベルレーなどに出かけたい所は多くあったが現実にはなかなか々難しいところもあった。 6月24日(日 スイス旅行第一日(クルーズ船第八日目と同じ日)     クルーズ船アントワネット号に別れてバスでバーゼルのスイス国鉄中央駅に到着した。この時、船の乗客は十数人いたが各自が「スイス特急の旅」などに別れていった。 まず、バーゼル駅の切符売り場の窓口でスイス・パスのヴァリデーション(利用開始手続き)を行う。その後はインターラーケン行のICの時間表を見て乗車ホームへ行くが、少し時間があったので駅構内を散策する。  ヨーロッパの各国同じであるが駅に改札口がなく駅のすべての場所に自由に行けるのが便利である。ただ駅のトイレは有料のところが多いのは困りものである。バーゼル市はスイスの北の玄関に当たりライン河の港をはじめ、町の西側には国際空港(ユーロ空港)があり、鉄道の駅はライン河の東側にドイツ国鉄が併用するバーゼルBF駅と西側にはバーゼルSBB駅がありスイス国鉄とフランス国鉄が併用している。この他にスイスの代表的な工業都市であり、特に化学工業では有名で日本の薬品会社も進出している。